INTERVIEW インタビュー

売り文句を覚えるよりも、

あらゆる色を作れることが

ここでは一人前の営業マン。

技術営業部|M.T

2022年中途入社|人文学部卒

大阪出身。結婚を機に多治見に引っ越す。全く知らない土地に来たのだから地場産業に関わってみたい、とヤマセへの入社を決める。未経験ながら、自分を含め3人(他2人はベテラン上司)の技術営業部で日々奮闘している。

この微妙な色の差を
どうしたら実現できるだろうか?

最初に「技術営業」と聞いたとき、職種に技術とついているだけで、お客様に提案する仕事であることには変わりない、と考えていました。どうやらそれだけでは無い、と気づいたのは色合わせという業務の説明を受けていた時です。

色合わせは指定の顔料・指定の添加量でサンプルを作り、その仕上がりに対し目視と計算で正解の色に近づけていく業務です。サンプルの色の合否をジャッジするのは技術営業の仕事。収縮率や水分量に問題があったとき、対処法を考えて手を打つのも技術営業の仕事。営業担当も品質の重要な決定権を持つ、ということが当時の私には驚きだったのです。専門知識も業界経験も無い私にできるのだろうかと、正直、少しだけ不安でした。

 

色合わせの難しさは、その計算手法というよりどれだけ原材料の知識を持っているか、にあります。微妙にズレた色味で出てきてしまったサンプルを前に、顔料の添加量の導き方に頭を抱える私。その向かいで、ものの数分で正解を導き出す上司。今でもよくある光景です。一方で、少しずつ前進している実感もあります。前職アパレル業界のおかげか「細かな色の違いをちゃんと理解している」という上司からの言葉は、私に自信をくれました。正解色を一発で算出できた時は心の中でこっそりガッツポーズしています。技術部や製造部の先輩も快く相談に乗ってくれますし、とある先輩が僕のためにとカラーチャートを作ってくれた時にはその優しさが心に沁みました。周囲のサポートのおかげで、少しずつ「色合わせ」の業務もこなせるようになってきました。自分がOKを出した色が実際に施工されるのです。技術営業の「技術」の部分を、少しずつ面白く感じ始めているのは確かです。

「僕が道標になります」なんて、
格好つけすぎだとは思いますが…。

入社して1年が過ぎた今、思うことがあります。新入社員研修期間は充実していました。その後は営業部長に数ヶ月同行し、今は一人で営業先に向かい、ひたすら経験を積んでいます。ここ数年で教育体制を整備したという話を聞きましたから、基礎は習得した上で現場デビューに挑めていると思います。

それでも、この奥深き原材料の世界。「ここは事前に知りたかった」「先に勉強できていたらもっと良かった」と思うことが沢山あります。私の後に入社される方が同じ後悔をすることの無いように、自分の発見を今後の人材育成に活かせないだろうか、と考えているのです。私と同じように未経験でも興味があって飛び込んできた方が、思い切って決断してよかったと思える仕組みにできるなら、それは私にとって嬉しいことだからです。

 

これから未経験で入社される方の道標に私がなります、とまで言うと流石に格好つけすぎだと思いますが、頼りになる存在にはなりたいと思っています。このサイトを見て迷っている方がいたら伝えさせてください。飛び込もうとしている先は、想像されているよりもきっと面白い世界ですよ。